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ぴったり合った入れ歯で健康長寿を!

入れ歯イメージ画像

歯を失ってしまった時の治療法方として広く知られている方法に入れ歯があります。
しかし「噛むと痛みがある」「外れやすい」「口の中に違和感がある」といったお悩みをかかえていても、「こんなものだろう」「仕方ないか・・・」と諦めてしまっている方はたくさんいらっしゃいます。症状や原因によって正しい対策をとれば、快適で健康な生活を取り戻すことが可能です

こんな症状があったら使っている入れ歯を見直してみましょう

口内炎が増えた

 入れ歯の下の蓄積した汚れに細菌が繁殖し「義歯性口内炎」という炎症を起こしている可能性があります。この汚れは「デンチャープラーク」と言われていますが、このデンチャープラークにはカンジタ菌が多数含まれており、刺激に対する抵抗力が下がるので口内炎を悪化させることがあります。

噛むと痛みがある

 使い慣れている入れ歯でも痛みがでることもあります。噛み方や残っている歯の状態、体重の変化などに伴って土手と呼ばれる歯茎がやせていき、凸凹になることがあります。すると入れ歯と歯茎の間に隙間ができて入れ歯が密着しにくくなり、特定の部分ばかりに
力がかかると入れ歯があたって食べ物を噛んだ際に痛みがでるようになってしまいます。

外れやすい

 人工歯の部分がすり減ってしまい、バランスよく噛み合っていない可能性があります。長期にわたり同じ入れ歯を使い続けていると、バネ(金具)や入れ歯自体も弱っていき、作成時は患者さまの口内にぴったりと作成していたものが徐々にズレを生じ外れやすくなっていってしまいます。

喋りづらい

 入れ歯の歯茎を覆う部分のことを義歯床と言います。この部分は厚すぎると違和感がありますが、薄すぎると入れ歯の強度を保持することができなくなってしまうので、患者さまのお口の中で適合具合を見ながら歯科医師が細かく確認し調整を行います。
入れ歯があることでお口の中の空間が変化してしまうので、発音の際に大切な「共鳴腔」が狭くなってしまい喋りにくいこともあります。入れ歯に慣れるまで舌の動きがスムーズにできず発音しにくくなる人が多いようです。

合わない入れ歯は病気の元になります

バネをかけた歯に負担がかかりすぎると歯を失うこともある

部分入れ歯は、入れ歯を支えるために残っている自分の歯にバネ(金具)をかけます。バネ自体が緩んだり曲がったり折れていたりしても、噛めるから大丈夫だろうとそのまま使用したり経年劣化で傷んでいると、バネ(金具)をかけている歯に過度の負担がかかります。
この負担は歯周炎の進行の原因となって歯がぐらついたり腫れて痛みがでるなどの症状を引き起こします。そのままで使用していると最終的にはバネ(金具)をかけている歯も抜かざるを得なくなり、さらにご自身の歯を失うことにつながっていきます。

傷んだ入れ歯のせいで肺炎を起こすことも

入れ歯はレジンという材質でできており、吸水性や吸着性があり、唾液や細菌が染み込みやすく、歯垢や、歯石が付着しやすいものです。
また入れ歯に生じた細かいヒビや小さな欠けの部分にカビが生え、唾液や食べ物と一緒にそれを飲み込むことで肺炎(誤嚥性肺炎)になってしまうこともあります。

正しい日常メンテナンスで入れ歯を清潔に

入れ歯メンテンスのイメージ画像

入れ歯の汚れや雑菌が付着するのを防ぐには、毎日のメンテナンスが欠かせません。

毎食後には入れ歯を外し、義歯用歯ブラシを使って隅々まで洗ってください。ふつうの歯ブラシでもかまいませんが、歯磨剤をつけると入れ歯の表面に細かいキズができるのでやめましょう。また就寝時はお口から外してください。外した入れ歯はお水や入れ歯洗浄剤の溶液に浸して保存すると、変形や乾燥によるヒビや割れを予防できます。

入れ歯以外の残っている歯もよく磨いてください。 欠損のある歯列は意外に磨きにくいので、一本ずつ丁寧に磨いてください。また入れ歯のバネ(金具)がかかる歯は特に汚れがつきやすいので念入りに磨いてください。もし磨き方がよくわからない場合、上手くできない時は歯科衛生士までご相談ください。

定期的なチェックでいつも「ぴったり」の入れ歯に

 歯茎は年齢とともに徐々に衰えます。特に入れ歯の下の歯肉や顎の骨は健康な方でも徐々に吸収され痩せていってしまいます。ですから入れ歯を作った当時は調子が良かったのに、最近入れ歯が痛い、違和感があるなどのトラブルが出てきている方はそれも原因のひとつです。

 また合わなくなった入れ歯を長い間使用していると、歯や歯周組織、顎の関節などに悪影響が生じます。自分の歯がたくさん残っているときは定期検診を受けていた方でも、入れ歯になったから定期検診が必要ない、噛めていればメンテナンスなんて必要ないとお考えの方もいらっしゃるかと思いますが、毎日使っているからこそバネのゆるみや人工歯のすり減りは自分では気づきにくいものです。
入れ歯の汚れは口臭の原因にもなり、もちろん見た目も良くありません。残っている大切な自分の歯を守り、入れ歯を快適にお使いいただくために、4か月に1度のメンテナンス(定期検診)を受けることをおすすめします。

健康な歯は健康長寿の基本

高齢になると自分で気づきにくい歯のトラブル

お口の中は唾液による自浄作用が備わっており、体が健康であれば常に口腔内を清潔に保とうとします。しかし、老化に伴って唾液の分泌量が減り自浄作用が低下していくと様々なトラブルが起きやすくなっていきます。

高齢者は虫歯や歯周病のリスクが高い

高齢者の虫歯は歯茎が痩せてさがってしまうことで、特に歯の根元部分にできやすいという特徴があります。昔の治療で作成した詰め物や被せ物が不適合になっていても気がつかず目に見えない場所に虫歯ができしまうことも少なくありません。

自分の歯だけでなく義歯にも汚れや歯石が付着していたり、場合によっては病気の後遺症による感覚麻痺のため歯の隙間や頬の粘膜に食べ物が残っていてもわからないなどの要因が、虫歯や歯周病の発生につながっていきます。また、老化に伴い神経の感覚が鈍くなると痛みを感じづらくなるので、トラブルがあっても本人は気づかないケースがあります。虫歯や歯周炎が悪化したままで放置すると時には重篤な病気につながることもあるので、周りの方がちょっとした異変を見逃さずに見守ることもとても重要になります。

ドライマウスは他の病気のサインかも

高齢になると、薬剤の影響やストレス、咀嚼力の低下などが原因で唾液の分泌量が減ってしまうため、口の中が乾燥すしやすい方が多くいらっしゃいます。口の中の乾燥がひどく、舌に痛みなどの症状が伴うこともあります。その場合には他の病気の可能性も考えられますので早めに医師や歯科医師に相談しましょう。

歯科検診で糖尿病の早期発見も可能です

糖尿病とは、食べ物から分解された糖が体内に吸収できずに血中に溜まっている状態が続く病気です。このような状態が続くと、心臓病や脳卒中、失明などの合併症を引き起こします。

歯周病は口内の歯周病菌により、歯茎に炎症がおきるものなので一般的には口内のみの病気として認識されてきました。しかし近年は歯周病が全身に及ぼす影響について注目されています。なぜなら糖尿病は血中内にある阻害物質が増えることにより、糖分を細胞にするインスリンの働きが弱くなってしまうのですが、実は歯周病で歯茎が炎症を起こすと、この阻害物質が増えてしまうことが研究でわかってきたからです。

つまり糖尿病の方が体の抵抗力が下がっているときは歯周病も悪化しやすく、歯周病が悪化すれば先ほどの阻害物質が増えるので、結果として糖尿病も悪化するという悪循環に陥ってしまいます。

当院では検診時において医科と連携しており、糖尿病や他の疾患の可能性がある際にはそのことを患者さまにお伝えしております。そのため、定期的に当院に検診に来ていただくことにより、口内の健康だけでなく全身の疾患の早期発見につなげることもできます。

「しっかり噛んで食べること」は認知症予防にもつながります

歯の働きは物を食べるという咀嚼機能だけではありません。物を噛む行為は同時に脳を刺激することがわかっています。歯と歯を噛み合わせた刺激が歯根にある歯根膜から脳に伝わり、その刺激が脳の感覚や運動、意欲を司る部分の活性化に繋がるのです。

実際に東北大学の研究では健康な人では平均14.9本の歯が残っているのに対し、認知症の疑いがある人の歯の数は9.4本と明らかな違いがみられたといいます。また残っている歯が少ないほど、記憶や学習能力に関わる海馬、意思や思考の機能を司る前頭葉の容積が少なくなってしまっていることがわかりました。

これらのことから歯を失ってしまうと、脳が刺激されなくなり、脳の働きが鈍くなってしまうことが判明したのです。ですから自分の歯がなくなってしまったとしてもブリッジといわれる補綴物や入れ歯、インプラントなどの治療を行うことで、歯と同じような働きを補い口腔機能を回復することはとても大切です。

そしてどんなに高額な入れ歯やインプラントを入れたとしても、それが患者さまの日々のお口の状況に合っていなければ意味がありません。一人一人に合った修復物や入れ歯を作り、メンテナンスしながらいつも最適なコンディションで使いしっかり噛むことがとても重要なのです。

 

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